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HETZELIANER

ペーター・ヴェヒター
Peter Wächter

(2nd.Violin)

ウィーン・フィルのセカンド・ヴァイオリン主席奏者。ヘッツェリアーナでは、彼を「打ち込み」と呼ぶこととする。彼はウィンナ・ワルツの「ずん・ちゃっ・ちゃっ」の「ちゃっ・ちゃっ」の部分を、いつも並々ならぬ意欲を持って打ち込んでいる。そんな彼の偉大な功績を讃えての命名である。

真のセカンド・ヴァイオリン奏者は、ウィンナ・ワルツの伴奏に限りない喜びを見い出す。あの「ずん・ちゃっ・ちゃっ」を好きになれない人間は、セカンド・ヴァイオリンを担当する資格はない。つまりウィンナ・ワルツは、セカンド・ヴァイオリン奏者にとっての試金石とも言える。その意味で「打ち込み」は、ホンモノのセカンド・ヴァイオリン奏者だ。

しかし、彼の得意技は打ち込みだけではない。「打ち上げ」に対する情熱も特筆すべきものがある。「打ち上げ」とは連続するアップ・ボウのことで、いわゆる「ダウンダウン」の逆を指す。もちろん我々が勝手にそう呼んでいるだけなので、音楽辞典などには載っていない。決して騙されないように。

打ち込みと打ち上げ。ペーター・ヴェヒターを語るには、この2点は外せないだろう。

1941年10月8日ウィーンに生まれる。1964年1月1日、22歳で国立歌劇場の奏者に、翌65年11月1日には晴れてウィーン・フィルの奏者に。70年代にはたびたびヒューちゃん(ヒューブナー)のサイドで演奏、80年のヒューちゃん引退後はセカンド・トップの重責を担う。

打ち込み」の必見映像!

クライバーのニューイヤーコンサート(1992年)

「打ち込み」の打ち込む姿を堪能するには、この映像がオススメ。87年のニューイヤー(カラヤン指揮。ただしヘッツェルは出演していない)のハリキリぶりも見逃せない。

バーンスタイン指揮:シューマン/交響曲第4番(1984年)

「打ち込み」の打ち上げは、この演奏中に見られる。4楽章のメランコリックな舞曲風の旋律の裏で、腰を浮かせながら必死に打ち上げている。

(Gerade Weiher 8. Oct 2002 ♪「打ち込み」のバースデイ♪)
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