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- ウィーンフィルの名コンサートマスター ヘッツェル(1) - |
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| かつてウィーンフィルハーモニー管弦楽団にゲアハルト・ヘッツェル教授というコンサートマスターがいた。楽団員はもとよりベーム、カラヤン、バーンスタインといった指揮者たちも絶大な信頼を寄せていた。50を過ぎてまもなく事故で他界してしまった。あっけない幕切れだった。1992年7月のことだった。 13年が経った今でもこの名コンサートマスターを惜しむ人は多い。実際の演奏を何度も聴き、サインをしてもらったことが忘れられない。この世のものとはとても思えない典雅な響きだった。人間が出す音とは思えなかった。そういう感動を味わうことができたことにいくら感謝してもしきれない。「自分も格好だけでもこの人のように弾きたい」そう思って写真をみたり、演奏の姿を思い浮かべながら練習していた。もし生きていたらことしヘッツェル教授は定年退職を迎えるはずだった。教授の演奏を聴いたことのない人も残されたCDで味わうことができる。 いくつか廃盤になってしまったが、そのなかの一枚が今月再発売されそうだ。* ウィーン室内合奏団のモーツアルトの“音楽の冗談”、ヘッツェル教授が第一ヴァイオリンを弾いている。私も持っていない。カセットにコピーさせてもらって聴いている。CDの写真はメンバーがどこかの噴水であつまっているもので、みなにこやかだ。緩徐楽章で第一ヴァイオリンが音をわざとはずす箇所があるが、ヘッツェル教授の演奏はそれさえも美しく響き、冗談ではなくなっている。あるピアニストが教授について語った。「ヘッツェルの死は大きな損失であり、誰もその代わりはできない」と。 ( 11. Dez. 2005 窓 明太郎 ) * Diverimento.15, Musikalischer Spass: Wiener Kammerensemble < Previous Erinnerungen1 / Hetzelianer Special Next > |
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